2019年度繁多川公民館とのオンライン講座第2回目のテーマは「グローバルニュースでディスカッション」です。
互いの国のニュース記事から、スポーツや参加者の関心のある内容について話し合います。
エジプト側は、スカッシュの世界大会とハンドボール男子ユース世界選手権でエジプトが優勝したことを取り上げました。
沖縄側は、東京オリンピックに向けた沖縄発祥の空手についてや沖縄側の発表者が看護大学生ということで、在宅医療に関するニュースについて紹介していました。
エジプト側の参加者は、前回も参加してくれたサマースクールで英語を勉強している小中学生です。
事前に調べたニュースを英語で発表しました。
沖縄側は繁多川公民館で公募した中高生、沖縄県立看護大学学生、沖縄国際大学学生が質問・返答を中心に行い、繁多川の地域住民の方も参加していました。
この事業は2019年度文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU‐Portニッポン)」公認プロジェクトとなっています。
それでは、講座の内容をお楽しみ下さい。
講座の詳細
(エジプト)
開催日:2019年9月20日(金)9:30~11:30
参加者 :サマースクールで英語を学ぶ小中学生
場 所: NGOが運営するセンター
参加費:無料
エジプト側からの発表
エジプト側は、スカッシュの世界大会とハンドボール男子ユース世界選手権でエジプトが優勝したことを取り上げました。
エジプトはスカッシュが圧倒的に強く、世界ランクの上位を男女共にエジプトが独占しています。
しかも、世界ランクトップ10のうち1位から4位がエジプト人です。そして、現在はトップ10のうち6人がエジプト人選手となっています。
余談ですが、女子の世界ランク1位のエジプト人とたまたまスポーツクラブですれ違ったことがあります。
エジプトでは、芸能人やスポーツ選手などの有名人が普通に街を歩いています。話しかけたり、写真を撮ったりしている方もいますが、以前からの知り合いかのようにフレンドリーに対応している有名人を見ると、人懐っこいエジプト人の良さが伝わります。
繁多川公民館からの発表
沖縄発祥の空手が2020東京オリンピックで正式種目として採用されたことや沖縄側の発表者が看護大学生ということで、在宅医療に関するニュースについて紹介していました。
在宅死割合、沖縄でも地域格差 訪問診療の態勢で開き
病院ではなく、自宅で最期を迎えられるよう国が「在宅みとり」を推進する中、自宅で亡くなる人の割合に大きな地域差があることが6日、厚生労働省が公表した全市町村別の集計で分かった。沖縄県内では市部ほど自宅で亡くなる人の割合が高く、町村部で低い傾向が出た。訪問診療を手掛ける医療機関の充実と、在宅死の割合との関連性が浮き彫りになった。
県保健医療政策課は「特に離島は医療機関が少なく具合が悪くなると、本島に移り住み、地域に戻ることが難しいことが、(在宅死が少ない)一つの要因ではないか」と話した。
沖縄を含め全国的に病院で亡くなる人が圧倒的に多く「住み慣れた地域で逝きたい」という多くの国民の希望をかなえるには不十分な現状もにじみ出た。
琉球新報の記事の一部を抜粋
在宅で看護をし自宅で家族が見守る中で最期を迎えたいと望む方が増えてきている中、訪問看護師が不足しているそうです。
この問題を解決するために大学で学んでいるということでした。
エジプトでも病院で亡くなる方が増えて来ているそうです。
最後に
最後にエジプト側では今日の講座についての振り返りを行いました。
伝いたいことが多すぎて、思いついたことをただ話すだけでは相手に伝わりません。
例えば今日の話題にあった「スカッシュ」
スカッシュというスポーツを知らない人には、まずスカッシュがどういうスポーツなのかということから説明する必要があります。
今回のようにお互いに違う国(共通のバックグラウンドや価値観がない)の相手に対して説明するときは、自分達が知っていて当たり前のようなことも説明しないと分からないことがあります。
相手のことを考えて分かりやすく説明することで、プレゼンテーションスキルを磨くこともできます。
今回は、自分達が今まで習った英語を使って、海外にいる日本人に説明することで、英語を勉強するとどういう風に役にたつか、話し方や、自国についての学び、協力して説明したり、様々な経験をすることができました。
次回の講座のテーマは「エジプトと沖縄の食文化」です。
沖縄でエジプトのスイーツを実際に調理して試食し、エジプトでは沖縄の有名なサーターアンダギーを試食します。
互いの好きな食べ物や料理を紹介しながら交流します。
次回の講座の様子もお楽しみください。