2019年度繁多川公民館とのオンライン講座第3回目のテーマは「エジプトと沖縄の食文化」です。
沖縄でエジプトのスイーツを実際に調理して試食し、エジプトでは沖縄の有名なサーターアンダギーを試食しました。
エジプト側では講座が始まる前に、みんなでエジプトの代表的な朝ご飯、フールやターメイヤをアエーシというエジプトのパンにはさんで食べました。
フールは、そら豆を煮込んでペースト状にしたもです。ターメイヤは、ソラ豆から作ったコロッケのような食べ物です。揚げたてのターメイヤは、衣がカリカリして、香ばしくとても美味しいです。
テーブルの上に並んだ朝ごはんをみんなで分け合いながら和気合々と楽しい時間を過ごしました。
この事業は2019年度文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU‐Portニッポン)」公認プロジェクトとなっています。
それでは、講座の内容をお楽しみ下さい。
講座の詳細
(繁多川公民館)
開催日:9月27日(金)16時半~18時半
参加者 :中高生、沖縄県立看護大学学生、沖縄国際大学学生、地域住民
場 所: 繁多川公民館
参加費:無料
(エジプト)
開催日:2019年9月27日(金)9:30~11:30
参加者 :サマースクールで英語を学ぶ小中学生
場 所: NGOが運営するセンター
参加費:無料
エジプト側からの発表
エジプトの家庭料理「マハシ」について説明しました。
マハシはトルコ料理にあるドルマ(米、玉ネギ、ひき肉、香辛料などを混ぜものをブドウやキャベツの葉で包んだり、あるいは中をくりぬいたナス、ピーマン、ズッキーニなどに詰めた料理。)がエジプトに伝わった料理だそうです。また、ぶどうの葉や野菜の葉で包んだタイプのドルマは「サルマ」と呼んで区別することがあるそうです。
トルコのドルマ(サルマ)には肉の入るものと入らないものがあるそうですが、エジプトのものは必ず肉を入れて作るのが一般的だそうです。
マハシはアラビア語で「詰める」という意味があります。
エジプトのレストランでマハシを食べることが出来ますが、やはり家庭によって微妙に味の違うおふくろの味が一番美味しいそうです。
上の写真は、キャベツとブドウの葉で巻いたマハシです。
ナスの中身をくり抜いたもの ナス、ピーマン、ズッキーニのマハシ
上の写真は、ご飯を詰める前のナスと調理した後のマハシ(ナス、ピーマン、ズッキーニ)です。その他にもジャガイモやトマトで作ることもあります。
野菜をくり抜くのに手間がかかるため、くり抜いた野菜を販売しているお店もあります。
繁多川公民館からの発表
沖縄側は、ゴーヤーチャンプルーについて説明しました。
その後に参加していた小学生がエジプト側に質問を投げかけました。一人づつ順番を待ち、自分の番が終わると次の人へ繋ぐなど、大人の指示がなくても自然とできる日本の小学生。
お友達のことを考えて、みんなで協力しながら質問している態度に関心していました。
日本では当たり前のことかもしれませんが、エジプトの子供達にとっては新鮮な体験でした。
また、中学生がお箸を使って豆をつかむ様子を披露しました。一つの豆も落とさずに素早くつかむ箸さばきに歓声が起こりました。
箸さばきを披露 質問タイム
エジプトで作った沖縄のお菓子「サーターアンダギー」と沖縄で作った「ロズビラバン」を試食しました。
「ロズビラバン」はアラビア語で、お米と牛乳という意味です。お米を牛乳で煮て固めたプリンです。
沖縄の皆さんは凄く美味しいと食べていました。またサーターアンダーギーはエジプト人に大人気でした。
この日の為に日本の国旗がついたTシャツで参加してくれた男の子。(*下の写真)
サーターアンダーギーが美味しいと言って何度もおかわりをしていました。
最後に
サマースクールで英語を勉強しているエジプト人小中学生との講座全3回が無事終了しました。
最初のテーマは「エジプトと日本の歴史を比べてみよう」次のテーマは「グローバルニュースでディスカッション」そして今回の最終回のテーマは「エジプトと沖縄の食文化」でした。
今回の講座に参加した子供達は、
「自分に自信がついた。」
「日本のことを知ることができた。」
「コミュニケーション能力が上がった。」
「自分が遠い国にいる日本人と会話する日が来るなんて夢にも思っていなかった。」
「こんな素晴らしい機会を作ってくれて感謝している。」
などのコメントがありました。
今後も継続してエジプト人と日本人の交流の場を作っていきます。
過去の講座は以下の記事をご覧ください。